建築に詳しくない50代主婦の私でも感動した、街歩き型イベント「東京建築祭2025」
普段は立ち入れない歴史ある建物や、見慣れた街に潜む知られざる建築の魅力に出会える、まるで「近場で味わう旅」のような1日間でした。
運動不足が気になっていた私にとっては、歩くだけで街の魅力と建築の奥深さを感じられる絶好のチャンス。
この記事では、そんな「東京建築祭2025」での体験を初心者目線で紹介しながら、建築の知識がなくても楽しめるポイントや見どころをたっぷりお伝えします。
建築に興味がない方でも、「なんだか面白そう」「ちょっと歩いてみたくなるかも」と思えるような、新しい街との出会いが待っています。
建築祭に行けなかった方にも、この記事を通じて一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
東京建築祭2025とは?街歩きで楽しむ建築の魅力
東京の多彩な建築を体験し、楽しむ。つくる人、使う人、守り継ぐ人ー
さまざまな思いに触れ、建築が身近になる。新たな視点で、街を再発見する祭典です。
*東京建築祭2025パンフレットマップより引用
「東京建築祭2025」とは?イベントの基本情報をチェック
- 開催期間:2025年5月17日(土)〜5月25日(日)
- 特別公開日:5月24日(土)・25日(日)
- 主催:東京建築祭実行委員会
2025年のテーマと開催エリアは?
建築祭2025のテーマ:「建築から、ひとを感じる、まちを知る」
開催エリア:
- 上野・本郷・湯島
- 神田・九段
- 日本橋・京橋
- 大手町・丸の内・有楽町
- 銀座・築地
- 港区
歴史的建築と現代建築が一度に楽しめる仕組み
- 明治・大正・昭和期の歴史的建築から、戦後や近年の現代建築まで、東京各地の90件以上の建築が参加!
- 各エリアでは、歴史ある建物と現代建築が共存しており、街を歩くだけで建築の時代ごとの変化を肌で感じられます。
- ふだんは非公開の建物も、この期間だけは内部の見学が可能に。
なぜ初心者にもおすすめの建築イベントなのか
- 専門知識がなくても、ふらっと立ち寄れる気軽さが魅力
- わかりやすい解説やガイドツアーが充実
- 多彩な関連イベントや街歩き体験が楽しめる
- 好きなエリアやテーマを自分で選べる自由度の高さ
- 全てを回らなくてもOK。気になるところから少しずつ体験できる
参加のきっかけと、建築に詳しくない私が楽しめた理由

忙しい日常の合間に「今日はどこに行こうかな」と気軽に参加できるのにまるで旅行に行ったかのような気分にさせてくれる。
しかも運動不足の解消ができる魅力的なイベントです。
運動不足の解消にぴったり!街歩き気分で参加
建築祭2025に参加した日は、気づけば歩数計が15,000歩を超えていました!
観光気分で街を歩きながら建物をめぐるので、運動しているという感覚はほとんどなく、あっという間に1日が過ぎてしまいます。
神田・九段エリアはおしゃれなカフェも多く、見学の合間に一息つけるスポットも充実しています。
「旅に出たような気分」になれる非日常感
建築祭2025の魅力のひとつは、普段は立ち入れない建築内部を訪ねることで得られる「非日常感」です。
スタッフの方から直接話を聞ける建物も多く、それぞれの建築にあるストーリーに触れることができます。
無料ガイドや解説で知識ゼロでも安心
建築に詳しくない私でも安心して楽しめたのは、建築祭2025のガイド・解説がとても充実していたからです。
事前には公式サイトで音声ガイドを聞くことができ、当日は配布されているカードの裏にあるQRコードをスマホで読み取れば、オーディオガイドがすぐに聞ける仕組みになっています。
倉方俊輔さんによる解説はやさしい語り口で、専門知識がなくても十分楽しめる内容。
予約不要で気軽に入れるスポットが豊富
建築祭2025は、ほとんどの建築が予約不要・無料公開されているのが嬉しいポイント。
ふらっと立ち寄ってその場で見学できるスポットが多く、忙しい日常の合間に「今日はどこか行こうかな」と気軽に参加できます。
東京建築祭2025、印象に残った建物ベスト3【神田・九段編】

どの建物も個性豊かで、街の中にひっそりと“物語”が息づいているようでした。
中でも、特に印象に残った建物を3つご紹介します。
神田・九段エリアで出会った、時代も用途も異なる魅力あふれる建築たちです。
① 明治の洋風建築が今に残る【旧近衛師団司令部庁舎】
明治43年(1910年)建築、赤レンガの美しい洋風建築。かつて近衛師団が使っていた旧軍の司令部です。

✦建築の見どころポイント
- 二階建て赤レンガ造り、ゴシック風の八角形塔屋が印象的
- 関東大震災や東京大空襲を生き延び、外観はほぼ当時のまま
- バットレスや重厚な玄関階段など、明治建築の意匠がそのまま!
✦実際に入ってみて…

玄関を入ると、ふわっと足が沈む絨毯の感触にまず驚き。中央の階段は意外にもモダンな装飾で、軍施設の重苦しさはありません。

2階へ上がると、階段とはまた違う趣のシーリングライトが使われていて、階ごとに“世界観”が変わる演出も。
外に出てみると
星型の床下通風口の金具や、玄関アーチ両脇の四葉飾りなど、細部まで美しく心が躍りました。
② 茶室にサウナ?遊び心たっぷり【神田ポートビル】
元・印刷会社のビルをリノベした複合文化施設。
「ほぼ日の學校」「サウナラボ神田」などが入る、神田の新名所です。

✦建築とデザインの魅力
- 1964年築のビルを2021年に再生
- 昭和のモダン建築+現代のセンスが融合
- 茶室・サウナ・学校・ギャラリーなど、混ざり合う空間構成がユニーク

✦ 建築祭ならではの特別公開
普段見られない「サウナ前室」や「茶室」が開放されていました。
「なんでここに茶室!?」と思ったら、壁にはなんとサウナハットが(笑)

共用階段上の照明もよく見ると…サウナハットの形!?遊び心満載で、建築を“楽しい”と感じられる場所でした。
✦ ほぼ日の學校も必見!

元・巨人の藤田監督から贈られたフクロウのライトや、谷川俊太郎さんの詩、和田誠さんの書棚など、文化人ゆかりの展示がいっぱい。

トイレや岡本太郎さんの椅子のデザインもおしゃれで、フォトスポットが随所にあるのも魅力です。
③ 鉄道×建築ファン必見【マーチエキュート神田万世橋】
旧万世橋駅の赤レンガ高架橋を活かした複合商業施設。かつての駅舎とホーム跡を利用し、カフェやショップに再生されています。

✦ 鉄道遺構が体感できる!
- 1912年(明治45年)完成、連続アーチの赤レンガ高架が美しい
- 実際に使われた1912階段・1935階段を歩ける
- ホーム跡地から間近に見る中央線は迫力満点!

✦ 現代との融合が見事
リノベされた空間にショップやギャラリーが並び、レトロ×モダンの絶妙なミックス。
当日、事故で電車がなかなか来ないというハプニングがありましたが、それもまた記憶に残る体験になりました。
※屋根がないので雨の日は傘必須。撮影は三脚・フラッシュ不可です!
建築写真ミニカードを集めて“あとで2度楽しむ”

東京建築祭では、各施設で「建築写真ミニカード」を配布していました。
表に外観写真、裏にQRコードがついていて、帰宅後に写真を見ながらガイドを聞ける優れもの!
その場では気づかなかった細部をあとから知って、また感動…。
まさに“見て終わりじゃない”建築体験です。
ガイドアプリで気軽に楽しめる!音声解説がツアー気分
私は有料ガイドツアーには参加しませんでしたが、建築祭では無料のWebガイドや音声解説が充実していました。
マイマイポケットというアプリもあります。
スマホひとつで、建物の背景や設計者の意図まで分かるので、初心者でも「なるほど!」がいっぱい。
まるで建築ツアーに来ているような気分でした。
東京建築祭2025がきっかけで変わった街の見方
「見る」ことが楽しくなる街の細部
普段は何気なく通り過ぎていた建物や道沿いの風景に、「こんな装飾があったんだ」と目を留めるようになりました。
アーチの形、窓枠のデザイン、外壁の素材…建築祭をきっかけに、街のディテールに気づく力が育まれた気がします。
日常に建築的な視点を持つように
建築というと専門的で難しそうなイメージがありましたが、実際に建物を見て歩き、説明を聞くことで「なぜこういう形なのか」「どんな人が建てたのか」と想像が広がるように。
今では日常の中でも、建築的な視点で街を見るのが楽しみになりました。
東京の魅力を再発見する時間
古いビルと現代建築が混在する東京の街。
その重なりが一つの物語であることに気づきました。
住んでいても知らなかった魅力や歴史を、建築祭という機会を通じて深く知ることができ、「東京って面白い」と再確認する時間になりました。
建築を知ることで人や歴史がもっと身近に
建物は単なる「モノ」ではなく、そこに関わった人たちの想いや時代背景が詰まっています。
設計者の意図や当時の暮らしを知ることで、建築がぐっと身近に感じられるようになりました。
街を見ることが、そのまま歴史や人を知ることに繋がる、そんな視点が自然と芽生えました。
東京建築祭2025まとめ:建築に興味がなくても行く価値アリ!
実際に歩いて、見て、感じてわかる建築の面白さ。
いつもの街がワクワクする風景に変わる体験でした。
来年はどんな出会いがあるのか、今から楽しみです。
街歩き・写真好きにもおすすめな理由
歴史ある建物やモダンなデザインが並ぶ街中を歩くだけでもワクワクします。
しかも、普段は立ち入れない場所の特別公開や、フォトジェニックなスポットも多数。
写真好き・街歩き好きの方にとっても満足度の高いイベントでした。
初心者でも満足できる充実した体験
音声ガイドやWebマップなど、初心者でも建築の背景が理解できる仕組みが充実。
難しい用語や知識がなくても、「へえ!」と感じられる工夫が満載で、初めての人ほど楽しめるイベントだと感じました。
来年以降の「東京建築祭」に期待が高まる!
初めて参加した2025年の建築祭は想像以上に充実していて、とても有意義な時間になりました。
参加者の声が反映され、来年はもっと多くのエリアや建物が公開されるといいなと今からワクワクしています。
行けなかった人にも伝えたい
今年は私も神田・九段コースしか行けませんでしたが、他のコースや建物にも魅力的な場所がたくさんあり、「次回はもっといろいろ巡ってみたい!」という気持ちが高まりました。
行けなかった方にも、「建築って面白い」「意外と身近な存在なんだよ」と伝えたくなるような体験ばかり。
ぜひこのブログ記事を通して、その魅力の一端でも伝われば嬉しいです。
※掲載情報は訪問当時(2025年5月)のものです。最新情報は東京建築祭公式サイトをご確認ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!
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