こんにちは、足が不自由で飛べないインコの「オムちゃん」と暮らしている50代主婦のズエです。
元気で好奇心旺盛なオムちゃんですが、ある日、ケージの網に足の指が引っかかってしまい、取れなくなってパニックに…。
幸い外傷はなかったものの、足を上げていたり、元気がなくなったりと心配な状況に。
そこで私は、「今のケージで安全に過ごせるようにするにはどうすればいいか?」を考え抜き、ケージのレイアウトを見直すことにしました。
この記事では、足が不自由なインコとの暮らしを快適にするために、実際に行っているケージレイアウトの工夫、安全対策、失敗から学んだことなどを、体験談を交えてたっぷりご紹介します。
同じような悩みをお持ちの飼い主さんのお役に立てばうれしいです。
オムちゃんってこんな子!足が不自由なインコの日常
オムちゃんとの出会いはこちらでご紹介しています
生まれつき飛べない&足が不自由
オムちゃんは、飛ぶことができず、足の指がかぎ針のように曲がっています。
そのため、移動はクチバシと足を使いながら、ケージ内をよじ登ったり、止まり木をジャンプして渡ったり。
日中は下の方で過ごし、夜は上の止まり木で眠るのが日課です。
ケージの網がトラップに…
ある日、ケージの網に指が引っかかってしまい、自分で外せずパニックになりました。
声をかけて落ち着かせ、なんとか外せたのですが、それ以来、私は「このままではいけない」と真剣に考えるようになったのです。
プラスチックケースという選択肢も
怪我を防ぐためにはプラスチックケースの方が安全かもしれませんが、運動量や生活の質が落ちそうで断念。
オムちゃんの「楽しく生きる力」を奪いたくなかったからです。
足が不自由なインコのケージ内のリスクと予防ポイント

オムちゃんと暮らす中で気づいた、「ケージ内で起こりうるリスク」を挙げてみます。同じような環境の子にも当てはまるかもしれません。
網に足が引っかかる危険性
曲がった指が網目にぴったりハマってしまい、自力で抜けなくなるとパニックに。
そのとき暴れてしまえば、指だけでなく足全体、さらには脚の付け根まで傷める可能性もあります。
落下によるケガのリスク
高い位置から落ちてしまうと、骨折や内臓損傷の危険も。
特に足が不自由だと着地が上手にできず、衝撃がダイレクトに伝わってしまうんです。
清潔さと安全の両立
ケージ内が汚れやすいと、飼い主のストレスやインコの体調にも影響。
掃除のしやすさと安全性、どちらも大切なポイントです。
【実例紹介】足の不自由なインコの安心・安全なレイアウトの工夫
オムちゃんの毎日の動きをじっくり観察しながら、「どうすればもっと安心して移動できるか?」を考えて工夫してきました。
止まり木の配置は“くちばしリーチ”を意識

オムちゃんはくちばしを使って距離を測るので、くちばしが届く範囲内に止まり木を配置。
(オムちゃんの場合は網3本飛ばしが無理なく移動できる距離のよう)移動が無理なくできるようにしました。
止まり木の間隔を変えただけで、以前よりもスムーズに移動できるように!
そのおかげで、くちばしで移動することが減り、くちばし損傷リスクが少なくなったと感じています。
使わない“はしご”は封印
はしごも設置してみましたが、オムちゃんはケージの網をよじ登る方が得意なようで、はしごは使ってくれません。
道具に頼らず、本人が選ぶ動線を大事にすることにしました。
使い慣れない物は、また別の機会に少しづつ慣れてもらうようにします。
段差には新聞紙とキッチンペーパー
下段には新聞紙を積み重ねてゆるやかな階段をつくりました。
新聞紙だけでは滑るので、キッチンペーパーで巻いて滑り止め&クッション代わりにしています。

落ちても安心なクッション性
床には新聞紙を厚めに敷いて、もし落ちてもケガをしないように。
布ではなく新聞紙を選んだのは、オムちゃんがかじらない&誤飲の心配が少ないからです。
上にも餌と水を設置

高い位置にも餌入れと水入れを追加して、無理に下りなくても生活できるように工夫しました。
今はまだ慣れていないようですが、少しずつ様子を見ています。
失敗から学んだこと:変化には慎重さを

心配のあまりに、つい一気にレイアウトを変えてしまったこともありました。
一度に全部変えない
レイアウトを一気に変えてしまったら、オムちゃんの食欲が落ちてしまいました。
生活動線が変わりすぎると、不安になってしまうようです。
変化は少しずつ、段階的に。
「いいこと」でも観察が必要
良かれと思ったことが、かえってストレスになることも…。
大事なのは、変化のあとに様子をしっかり観察して、合わなければすぐに戻すことです。

あまりに変わりすぎて、どうしたらよいかわからなくなっちゃった
足の不自由なインコのケージレイアウトにおける日常のチェックポイント

私は、毎日の中でこんなチェックを習慣にしています。
伸縮テープの劣化チェック
段差を覆うテープがほつれていないか?
かじった形跡がないか?
定期的にチェック&補修しています。
新聞紙やキッチンペーパーの様子
新聞紙をかじって飲み込んでいないか、キッチンペーパーが破れて滑りやすくなっていないかも毎日観察します。
体調・行動の観察
食欲、体重、排泄、動きの軽快さ…すべてがレイアウトの影響を受けます。
異変があればレイアウトの見直しを検討。
獣医師さんからのアドバイス

いつもオムちゃんを診ていただいている獣医師さんです。
爪切りはこまめに
爪が伸びると引っかかりやすくなるため、1〜2ヶ月に1回を目安に爪切りをするのがベストとのこと。
痛みへの対応
脚を気にしてよくつつく、足をあげている時間が長い…そんなときは痛みがある可能性も。
必要に応じて痛み止めの処方を受けます。
プラスチックケースの提案も
どうしても怪我のリスクがある場合、プラスチックケースも検討しては?という提案もいただきました。
今はまだオムちゃんの運動や楽しみを考えて見送っています。
最終手段としての“手術”
重度の変形で痛みが強い場合、指を切断する手術もあるとのこと。
これは本当に最終手段。今はまだ考えていません。
よくあるQ&A

- Q足が不自由なインコには、どんな止まり木が安全ですか?
- A
足が滑りにくい自然木(農薬や化学処理されていないもの、毒性のあるアボカドや針葉樹は避ける)やロープ状の止まり木がおすすめです。
太さが均一でない自然木は、足に負担がかかりにくく、掴みやすいのが特徴です。
- Qケージのどの位置に止まり木やエサ入れを配置するのがいいですか?
- A
無理なく移動できるよう、高さの段差をつけすぎずに、横移動しやすい配置にするのがポイントです。
エサ入れや水入れは、よくいる場所の近くに設置すると負担が減ります。
ただし止まり木の真下は避ける(フンで汚れるため)
- Qケージの床には何を敷いたらいいですか?
- A
滑りにくくて足が安定しやすい素材(ペットシーツ(爪が引っかからないようなもの)やキッチンペーパー)がおすすめです。
金網の床は足を引っかけやすいため避けた方が安心です。
- Qおもちゃを入れても大丈夫? どんなものを選べばいい?
- A
興味をひくおもちゃは心の健康にもつながります。
ただし、絡まりやすい紐のついたものや、足場が不安定なものは避け、安全性を重視しましょう。
軽くつつける鏡や鈴などが好まれる傾向があります。
- Qケージ全体のレイアウト変更は、どれくらいの頻度でするべき?
- A
インコは環境の変化に敏感なため、頻繁に大きく変えるのは避けた方が安心です。
ただし、様子を見ながら必要な部分だけ少しずつ調整することで、ストレスを減らしつつ、快適な環境を保てます。
まとめ:オムちゃんと過ごす、今この時間を大切に

かけがえのないオムちゃんが幸せに感じてもらえるように、日々考えています。
小さな工夫が大きな安心に
止まり木の距離を変えただけで、オムちゃんの動きが変わりました。
小さなことでも、命にとっては大きな安心。
インコはとても賢い
状況を受け入れ、工夫して生きるオムちゃんの姿から、私たち人間も学ぶことがたくさんあります。
環境を少し整えるだけで、オムちゃんの機嫌が明らかによくなり、うれしそうにしてくれるのが伝わってきます。
これからも一緒に、少しずつ
足が不自由でも、飛べなくても——
安心して楽しく暮らせるケージレイアウトを、オムちゃんと一緒に少しずつ作っていきたいと思っています。
オムちゃんが「今日もいい日だった」と思ってくれるような、そんな毎日を。
あなたのインコさんにとっても、今日が心地よい一日になりますように。
同じように悩む飼い主さんと、情報を分かち合えたら嬉しいです。
オムちゃんの体調や状態は、この先どう変わっていくかわかりません。
でも、そのときそのときのオムちゃんに合った環境を考えることが、私の喜びです。
ケージレイアウトづくりは、まだまだ続きます。
また、「これ良かったな」と思える工夫が見つかったら、このブログでお伝えしていきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう。
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