【50代の実家片付け】母の思い出の着物に手が止まった私がしたこと

こんにちは、実家断舎離中の50代主婦、ズエです。

実家の片付けをしていて、ふと出てきた着物。

とくに母から買ってもらったような思い出のある一着は、簡単に処分できるものではありませんよね。

私も、実家に眠っていた着物をどう扱えばいいのか迷い、査定に出す勇気がなかなか持てませんでした。

この記事では、「実家の着物の処分」に悩む方へ向けて、手放すだけでなく、活かす方法や気持ちの整理のヒントも紹介します。

自分にとって納得できる方法を一緒に見つけていきましょう。

実家の着物処分に悩む理由と気持ちの整理

着物は、単なる衣類以上の存在です。

とくに母から譲り受けた着物は、その一枚一枚に思い出や母の気持ちが詰まっており、簡単に「処分しよう」とは思えませんよね。

着物に込められた思い出が処分を難しくする

私も実家の片付けを進める中で、タンスに大切にしまわれていた着物を見つけました。

手に取ると、母と出かけた日のことや、成人式で着せてもらった日のことが思い出され、胸がぎゅっとなりました。

「これは捨てられない」と、思わず蓋を閉じてしまったほどです。

思い出のある着物ほど、扱いには慎重になる。

だからこそ、処分という言葉にためらいが出て当然なのです。

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私が査定に踏み出せない理由

「査定に出すのが怖い」— そう感じている自分がいます。

理由はいくつかありますが、まず一つは「業者に押し切られそう」という不安です。

こちらが手放すつもりがなくても、強引に勧められてしまうのではないかと、心のどこかで警戒してしまうのです。

そしてもう一つ、母に申し訳ないという気持ちもあります。

母が「いつか使うかも」としまっていた着物を、私の判断で手放してしまうことが、親不孝なことのように感じてしまうのです。

さらに、今すぐ処分しなければいけない状態でもありません。

焦って手放さなくても、他に母も私も納得できる使い道があるのでは？と考えてしまうのです。

「処分しないとダメ」というプレッシャーに流されず、自分のペースで判断することが大切だと感じています。

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気持ちに折り合いをつける3つの考え方

着物を手放す決断に迷うとき、気持ちを整理するために以下の3つの考え方が役立ちます。

① 「保管＝活用」ではないと考える

思い出を大切にすることと、ものを持ち続けることは別。

着物を人に譲ったりリメイクすることで、新しい価値として受け継ぐこともできます。

② 「一時保留」も選択肢

どうしても決められないなら、今すぐに結論を出さなくても大丈夫。

一度写真を撮って記録し、数ヶ月後にもう一度気持ちを見直してみましょう。

③ 「母との思い出を言葉にする」

着物を見るたびに浮かぶ母との記憶をノートに書き留めたり、家族に話したりすることで、自分の気持ちが整理され、自然と次の行動が見えてきます。

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着物に込められた思い出は、簡単には手放せない。

だからこそ、「どうして自分が迷っているのか」を丁寧に見つめることが、気持ちの整理への第一歩になります。

私もまだ査定には出せていませんが、こうして気持ちを言葉にすることで、少しずつ納得できる道を探し始めています。

実家の着物処分の方法5選｜今すぐじゃなくても知っておきたい選択肢

「まだ処分する覚悟はできていないけれど、いずれは…」と考えていませんか？

実家の片付けをしていると、タンスに眠る着物の存在に心が揺れることがあります。

思い出もあるし、すぐに手放す決断は難しい。

でも、今は処分しなくても、選択肢を知っておくことはとても大切です。

気持ちが整ったときに慌てず、納得のいく方法を選べるよう、今回は実家の着物の処分方法を5つご紹介します。

1. 着物買取業者に依頼する

手間なく着物を手放したいなら、専門の買取業者への依頼が最もスムーズです。

【理由】

着物の価値を正しく判断できるプロに任せることで、適正価格での取引が期待できます。

出張買取や宅配買取など自分に合った方法を選べるのも魅力。

私はまだ査定には出していませんが、「バイセル」や「福ちゃん」「ザ・ゴールド」といった買取業者の評判を調べてみました。

出張買取で無理に押し売りされたら嫌だな…という不安はあるものの、「断ってもOK」と明記されている業者も多く、安心感はありました。

着物買取業者3社の比較表

業者	メリット	デメリット	注意点
バイセル	・全国対応の出張・宅配・店頭買取・査定料・出張料・キャンセル料すべて無料・1点からでも査定OK・24時間電話受付・フォロー体制が充実	・繁忙期は即日対応が難しい・宅配査定でキャンセル時は返送料が自己負担	・本人確認書類が必要・出張買取は現金払いが基本だが振込の場合も・宅配査定は電話申込制。返送時は着払い（自己負担）
福ちゃん	・着物専門査定士が在籍・和装小物も買取対象・初回・まとめて買取で金額UPキャンペーンあり・女性鑑定士によるレディースプラン	・点数が少ないと出張買取を断られる場合あり・状態が悪い着物は買取価格が低いことも	・一部地域でネットから出張予約可能・手数料はすべて無料（査定料・出張料・キャンセル料）
ザ・ゴールド	・女性スタッフが多く安心感あり・古い着物や他社で断られた着物も査定可能・小物のみでもOK	・店頭買取は混雑時に待つことも・宅配査定の返送料は自己負担	・店頭・宅配とも本人確認書類が必要・振込手数料は業者側が負担

買取の基本ルール（3社共通）

・出張料・査定料・キャンセル料すべて無料

・本人確認書類（免許証や保険証など）が必須

・出張査定で契約成立した場合、その場で現金払い or 銀行振込

・クーリング・オフ制度あり（出張買取の場合のみ）

・宅配査定の返送料は着払い

タイプ別おすすめ業者

大切な着物を納得のいく形で手放すためには、複数の業者に査定を依頼し、
比較検討することが重要です。

各社の特徴を理解し希望に合った業者を選びましょう。

とにかく簡単・スピーディに済ませたい方

バイセル：1点からでもOK。全国対応で初めてでも頼みやすい

女性の査定士が希望、まとめて査定したい方

福ちゃん：レディースプランあり。和装小物もOK。丁寧な対応に定評

古い着物・他社で断られた着物を持っている方

ザ・ゴールド：状態が悪くても相談可。女性スタッフ多めで安心

高額な買い取りになりやすい着物

着物の価値は種類や状態によって大きく変わります。

以下のポイントを知っておくだけでも、査定時に慌てず安心して対応できます。

証紙つきの有名産地の着物

大島紬、結城紬、牛首紬、琉球紅型など有名産地の着物は買取価格も高額になることが非常に多い。

これらの着物にはかならず品質、産地を証明する証紙の有無が重要となります。

有名産地の着物を購入、または反物から仕立てをされた時は、証紙を紛失しないよう気をつけましょう。

有名作家作品や老舗ブランドの着物

老舗の呉服店が仕立てた着物や人間国宝に認定された有名作家の着物は買取価格も非常に高額になってきます。

着物に造詣が深くないと、有名作家の作品と気付かずリサイクルショップなどに低価で売却してしまうこともあります。

落款や証紙がついている着物は、状態に関わらず価値がある場合が多いため、1度は着物買取店に査定を依頼してみることをおすすめします。

未着用やシミ汚れが無い着物

状態不良でも買取できる着物はあるが、やはり状態の良い着物と比べると買取価格は下がってしまう。

着る予定のない着物は折りじわなどが付かないよう綺麗にたたんでから、たとう紙に包んで保管する。

また、しつけ糸がついた状態の着物は未着用の証明になりますので、取らないようにしてください。

丈の長い着物

丈の長い着物は、素材や作家が同じ着物でも短い着物に比べて買取価格が高くなります。

長く大きな着物は体型を問わず着用できることから、多くの人に合いやすく、販売時にも需要があります。

また生地が多く使用されていることから仕立て直しがしやすいことも理由となります。

2. フリマアプリで売る

時間と手間をかけてもいいなら、メルカリやラクマなどのフリマアプリで販売する方法もあります。

自分で価格設定ができるため、思い入れのある着物に納得のいく価値をつけたい人に向いています。

また、購入者とやり取りすることで「大切にしてくれる人に渡せた」という安心感も得られます。

実際にフリマアプリで調べてみました。（2025.5月現在）

一般的な相場は1,800円〜5,000円ほどですが、状態や種類によっては、それ以上の価格で売れることもあります。

着物の丈が短い、においがあるということで返品になることがある。

着物一式という形で着物、帯、小物セットで売られているものもある。（髪飾りまでセットのものもあり）

トラブルにならないためにも素材やサイズ表記（身丈、桁丈、袖丈、縫込み、袖幅、前幅、後幅）など細かい表記があったほうがよい。

帯についても幅、長さの表記があったほうがよいと感じました。

髪飾りなどは単品でもよく売れている印象です。

3. 知人や親戚に譲る

親しい人の中に、着物を必要としている人がいれば譲るのも一つの方法です。

譲るときのポイント

・相手のサイズや好みを考慮して

・状態を確認してから譲る

・無理に押し付けないことも大切

4. リメイクして再活用する

どうしても捨てたくない着物は、形を変えて活かすという方法もあります。

喪服の和装→洋装へ

日傘やトートバックなどのカバン、ファブリックパネル、タペストリーにしてインテリアにすることも

おすすめのリメイク業者

・着物再生工場

・HPに値段が書かれてありおおよその金額が分かる

・作業工程、お問い合わせ内容の画像をクリックすることで、イメージがはっきりする。

・作品もとても素敵（喪服リメイクなど）

・カナタツ商店

・着物1枚まるごとリフォーム（組み合わせ自由3点セット）
　日傘、ハンドバックorショルダーバック、選択可能な小物と無駄にすることなくリメイクすることができる。

・形見分けに印鑑ケース、キーホルダー、金封入れ（慶弔いずれも対応可能）
がま口小銭入れ、巾着、舟形ポーチなどに

・値段もリーズナブル

・ミンネ（KOTO1946’S GALLERY)さん

・タペストリーやファブリックパネルにして、いつもみんなが目にするインテリアに

リメイク業者を利用するときのポイント

・リメイク業者の実績を調べて依頼する

・思い出が日常に溶け込む楽しさを実感できる

・一部だけ残して、他は処分することも可能

5. 地域の資源ごみ・回収制度を利用する

状態が悪く買取も難しい場合は、自治体の資源ごみや回収制度を利用するのも一つです。

地域の資源ごみを利用するポイント

・自治体のホームページで回収方法を確認

・袋に「古着」などと明記するルールがある場合も

・「処分＝悪」ではなく、気持ちに折り合いをつける選択肢の一つ

まとめ｜“いざ”という時に慌てないために、今できることを

実家の着物を手放すかどうかは、気持ちが大きく関わるテーマです。

いますぐに決断できなくても、「どんな選択肢があるのか」を知っておくことで、未来の自分を助けることになります。

今回ご紹介した5つの方法の中で、今のあなたにとって「気持ちにフィットするもの」はありましたか？

私もまだ迷いながらですが、一つひとつの情報を集めることで、気持ちの整理が少しずつついてきています。

大切なのは、今すぐに処分することではなく、“納得できるかたち”で未来に進む準備をしておくこと。

あなたの着物も、思い出も、大事にできる方法がきっと見つかります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

何か質問やご意見がありましたら、ぜひコメント欄でお知らせください。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう！